板取の宿

囲炉裏の周りに集まってみんなで料理を作ったり、暖をとったりすると話が弾みます。
薪が燃えるのを眺めながら夜が更けるのを待つのもリラックスできますね。
昔の人の生活はどんなものだったんでしょうか？
ほんの少し前の人の生活を想像しながら過ごすのもいいでしょうね。

板取に雪が降ると途端に不便になります。
　それは車社会だからかもしれませんが、道に除雪車が入らず雪が積もったままになるからです。
　でも昔はそんな生活が普通でした。
　江戸時代には関所が置かれ、越の国と近江の国を分けていました。
　そんな時代背景が残る板取の宿。
　特に冬は雪をかき分けかきわけ家へと進んだことでしょう。
　行きかう人も少なくじっと春が来るのを待つ、そんな生活でした。

板取宿がある旧今庄町は福井県内でも豪雪地域として知られています。
　そこで毎年雪で家が傷まないように雪囲いをします。
　柱を立てかけて梁を掛けてその上に板や波板を立てかけ、風で飛んでいかないように括り付けて仕上げます。
　仕上げるまでに少し時間はかかりますが、大事な冬支度です。
　今年もきれいに仕上がりました。